糸リフトのメリット・デメリットを徹底解説|リスクや向いている人も紹介
2026/06/19
目次
糸リフトとは?施術の仕組みをわかりやすく解説
糸リフト(スレッドリフト)とは、医療用の特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ顔の組織を物理的に引き上げる施術です。「切らないエイジングケア」とも呼ばれ、メスを使わずにリフトアップ効果が得られることから、近年日本でも需要が増えている美容医療のひとつです。大手クリニックから個人クリニックまで幅広く提供されており、このコラムでも取り上げるとおり、多くの方が初めての施術として選ぶケースが増えています。
施術に用いられるのは、体内で徐々に溶ける吸収性の医療用糸です。専用の器具(カニューレなど)を用いて皮下脂肪層に糸を通していきます。糸に付いた細かいトゲ(コグ)が周囲の組織をしっかりと引っかけて固定するため、引き上げた状態が長期間維持されます。また、糸を挿入した刺激によってコラーゲン生成が促進されるため、リフトアップ効果だけでなく、ハリやツヤといった肌質の改善効果も期待できます。
主な改善部位は、頬のたるみ・フェイスライン・ほうれい線・マリオネットライン(口元から顎にかけてのシワ)・目元・鼻周りの輪郭など多岐にわたります。小顔効果や若返りの印象を得ることを目的として受ける方も多く、加齢によって下がったフェイスラインや口元のたるみを改善したいというニーズに幅広く応えられる施術です。1回の施術時間は30〜60分程度が目安です。
糸リフトに用いられる糸の種類と素材
糸リフトに用いられる糸にはいくつかの種類があり、素材・形状・溶け方によって特徴が異なります。施術を検討する際は、どの種類の糸が自分の状態に最適かを医師と相談したうえで決めることが大切です。
PDO(ポリジオキサノン)
最も広く用いられている素材です。体内で6〜8ヶ月程度かけて溶けていきます。コラーゲン生成の促進効果が高く、溶けた後も肌質改善効果が続きます。比較的リーズナブルで、初めて糸リフトを受ける方にも選ばれやすい素材です。
PLLA(ポリ乳酸)
溶けるまでに1〜2年程度かかる素材で、PDOより持続期間が長い傾向があります。コラーゲン生成を長期間にわたって促進するため、肌のハリ改善効果が持続しやすいとされています。
PCL(ポリカプロラクトン)
3種類の中で最も溶けにくく、効果が長く続く素材です。ただし、体内に残る期間が長い分、万が一問題が発生した場合に対処が難しくなる可能性もあるため、医師との十分な相談が必要です。
コグ(トゲ)の形状にも種類があり、引き上げる方向・力・持続性に違いが出ます。自分の悩みや肌の状態に合わせて、医師が最適な素材・形状・本数を診断して提案してくれます。
糸リフトのメリット
メスを使わず、体への負担が少ない
ダウンタイムを抑えて日常生活に戻りやすい
切開フェイスリフト手術と比較してダウンタイムを大幅に抑えられるのも特徴です。施術後の腫れや内出血・むくみは個人差がありますが、多くの場合1〜2週間程度で落ち着きます。仕事や日常生活を長期間休みにくい方でも受けやすく、ダウンタイムを最小限に抑えたいというニーズに応えられる施術です。
ほうれい線・輪郭・フェイスライン・目元の改善
糸リフトは、加齢によって下がったたるみを部分的に引き上げることで、ほうれい線・マリオネットライン・フェイスラインのもたつき・目元のたるみ・二重あごなど、幅広い悩みに対応できます。小顔・若返りの印象を得ることを目的として受ける方も多く、輪郭の形を整えて自然な表情を維持したい方にも向いています。左右のたるみの程度に応じて本数や方向を調整することで、バランスの良い仕上がりが得られます。
コラーゲン生成による肌質改善・たるみ予防
糸を挿入した刺激によってコラーゲン生成が促進されます。リフトアップ効果だけでなく、肌のハリ・弾力・ツヤ感の改善も期待でき、実際に時間をかけて「肌のハリや弾力などの質感が向上した」と感じる方も少なくありません。医療用の糸が溶けた後も肌質改善効果は続き、半年後・1年後も肌の良い状態が維持されやすくなります。加齢によるたるみの予防という観点からも、たるみが進行する前に受けておくことが推奨される施術です。
他の施術との組み合わせで満足度を高めやすい
ヒアルロン酸注射・ボトックス注射・ハイフなど他の美容医療と組み合わせることで、より自然で多角的なエイジングケアが可能です。たるみを引き上げながらヒアルロン酸でボリュームを補填して理想の輪郭に整える、ハイフと組み合わせて深部から引き締める力を追加するといった施術メニューが提供されています。状態と目的に合わせた最適な組み合わせを医師が提案してくれるため、一つの施術だけでは望む効果が得にくい方にも対応できます。
比較的早いタイミングで結果を実感できる
施術直後から引き上げ効果を実感できることが多く、腫れや内出血が落ち着いた1〜2週間後には仕上がりを確認できます。効果が出るまでに時間がかかる施術も多い中、実際に早いタイミングで変化を感じやすい点も、糸リフトが選ばれる理由のひとつです。
糸リフトのデメリット・リスク
糸リフトには多くのメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。副作用や起こりうる問題を正しく把握したうえで検討することが、後悔しない施術選びの第一歩です。
効果の持続期間に限界がある
糸リフトの効果は、使用する糸の種類・本数・個人の肌状態によって異なりますが、一般的に1〜3年程度が目安とされています。医療用の吸収性の糸は体内で徐々に溶けていくため、引き上げる力は時間とともに弱まります。切開フェイスリフト手術に比べると持続期間は短く、効果を維持し続けるためには定期的に施術を続ける必要があります。加齢によるたるみの進行も続くため、ある程度の頻度でのメンテナンスが前提になることを理解しておきましょう。
腫れ・内出血・むくみ・熱感が発生することがある
施術後には腫れや内出血・むくみ・熱感が起こることがあります。多くの場合1〜2週間で落ち着きますが、個人差によっては数週間続くケースもあります。施術直後は顔の動かしにくさや引っ張られるような感覚を感じることもあります。大切なイベントや行事の直前は避け、経過に余裕を持ったスケジュールで計画することをおすすめします。
重度のたるみには効果が出にくいことがある
糸の感覚・左右差・凹凸が生じる可能性がある
糸の挿入方向・位置や皮膚の状態によっては、糸が皮膚表面から触れてわかる感覚が残ったり、左右差・凹凸が目立ったりする問題が起こることがあります。また、まれに糸が皮膚表面に浮き出るケースも報告されています。こうした問題は修正が難しい場合もあるため、施術経験が豊富な医師を選ぶことが非常に重要です。本数を入れすぎることで不自然な仕上がりになるケースもあり、やりすぎない適切な判断も医師の腕にかかっています。
感染・炎症などの副作用リスクがある
異物(糸)を皮膚に挿入する施術である以上、感染・炎症が発生するリスクはゼロではありません。問題が起きた場合、糸を取り除く処置が必要になることもあります。清潔な医療環境での施術と、万が一の際に迅速に対応してもらえるアフターケア体制の確認がリスク低減につながります。
効果に個人差がある
同じ素材・本数・部位への施術でも、皮下脂肪の厚み・皮膚の弾力・たるみの程度・骨格によって結果は大きく異なります。高い満足度を得るためには、カウンセリングで自分の状態に合った効果の見通しを医師から直接確認することが不可欠です。
糸リフトに向いている人・向いていない人
向いている人
加齢による頬・フェイスライン・ほうれい線・口元のたるみが気になり始めた方、メスを使わない施術を希望する方、ダウンタイムを抑えたい方、ハイフでは効果が物足りなかった方、定期的なメンテナンスとしてリフトアップを続けたい方に向いています。30代〜50代で皮膚にある程度の弾力が残っている状態での施術が特に効果を発揮しやすい傾向があります。たるみの元となる加齢・老化が進行する前に受けておくことで、予防的な効果も期待できます。二重あごや輪郭のもたつきが悩みという方にも、部分的な引き上げによって印象が変わることが多く、相談価値の高い施術です。
向いていない人
重度のたるみで皮膚の余りが非常に大きい方、過去に糸リフトを繰り返して皮膚の状態が変化している方、ケロイド体質の方、妊娠中・授乳中の方、重篤な基礎疾患がある方は、施術を避けるべきケースや考慮が必要なケースがあります。また、「一度の施術で永続的な効果を得たい」という方は、糸リフト自体の限界を理解したうえで検討する必要があります。自分に向いているかどうかは自己判断せず、まずカウンセリングで医師に診てもらうことをおすすめします。
糸リフト・フェイスリフト・ハイフの違いと選び方
たるみ治療の主な選択肢として、糸リフト・切開フェイスリフト手術・ハイフ(HIFU)を以下のとおり比較します。
糸リフト
ダウンタイムが短く即効性があり、軽〜中程度のたるみに向いています。切らない施術のため体への負担が少なく、定期的なメンテナンスとして続けやすいのが特徴です。効果の持続期間は1〜3年程度で、使用する糸の種類によって変わります。
切開フェイスリフト(外科手術)
形成外科・美容外科で行われる手術で、たるんだ皮膚を直接切り取り引き上げる治療法です。効果が強く長持ちし、重度のたるみにも対応できますが、ダウンタイムが2〜4週間程度と長く、耳周りや生え際に傷跡が残るリスクがあります。費用も高くなりやすく、外科手術としての安全性管理が必要です。
ハイフ(HIFU)
注射も針も使わず、超音波エネルギーを皮膚の深部に照射する施術です。副作用が少なく繰り返し受けやすいですが、即効性は糸リフトや手術に比べると控えめで、効果が出るまでに時間がかかる傾向があります。
どの治療法が最適かは、たるみの程度・年齢・希望するダウンタイム・予算・肌の状態に応じて異なります。大切なのは「どれが人気か」ではなく、「自分の状態と目的に合っているか」を医師と相談しながら選ぶことです。糸リフトとハイフを組み合わせる、あるいは糸リフトを維持しながら将来的に手術を検討するという段階的な選択も有効な方向性のひとつです。
糸リフトを受けた後の過ごし方と注意点
施術後の過ごし方は仕上がりや経過に大きく影響します。いくつかの注意点を守ることがリスクの低減と早い回復につながります。
施術当日〜数日間
1〜2週間
腫れや内出血が落ち着いてきます。洗顔・スキンケアは行っても構いませんが、施術部位を強くこすらないよう注意してください。メイクは翌日以降に許可されることが一般的です。少し違和感や糸の感覚が気になることがありますが、徐々に馴染んでいくことがほとんどです。
1ヶ月以降
仕上がりが安定してきます。紫外線対策を継続し、定期的にクリニックで経過を確認してもらうことをおすすめします。施術後に強い痛み・発熱・著しい腫れ・皮膚の変色などの症状が起こった場合は、すぐにクリニックへ連絡してください。
糸リフトの施術の流れ
カウンセリング・診断
医師が顔の状態・たるみの程度・皮下脂肪・骨格などを確認し、糸リフトが最適かを判断します。使用する糸の種類・本数・挿入する部位、期待できる効果と副作用・リスクについて説明を受けます。不明点はこの段階でしっかり確認してください。無料カウンセリングを設けているクリニックでは費用も含めて案内してもらえます。
施術前の準備・麻酔
洗顔・メイクオフの後、施術部位に麻酔クリームまたは局所麻酔を行います。麻酔が効くまで20〜30分程度待機します。
糸の挿入
施術後の確認・アフターケアの説明
仕上がりを確認し、ダウンタイム中の過ごし方・注意点・異常時の連絡先について説明を受けます。術後の経過管理については、クリニックの指示に従いましょう。
糸リフトで失敗・後悔しないためのクリニック選びのポイント
糸リフトは医師の技術・経験が仕上がりを大きく左右する施術です。以下のポイントを参考にしてください。
カウンセリングが丁寧か
患者様一人ひとりの状態に合わせた診断と提案ができる医師・院長が在籍しているかどうかが重要です。「とりあえず本数を増やせば良い」という説明ではなく、自分の状態と目的に応じた最適なプランを丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
医師の専門性・学会資格
形成外科・美容外科・美容皮膚科の専門的なトレーニングを受けた医師が在籍しているか、日本美容外科学会などの認定資格を持っているかも確認のポイントです。
症例・実績が公開されているか
アフターケアの体制・修正への対応
施術後に問題が発生した際の対応・糸の除去や修正への対応が整っているかを確認してください。術後の経過観察・フォローアップ体制が整っているクリニックを選ぶことが安心につながります。
料金の明確さ
糸の種類・本数・部位ごとの料金が明示されているかを確認しましょう。LINE・電話・webでも問い合わせができ、事前に費用の見通しを立てられるクリニックが安心です。
よくある質問
Q. 糸リフトの効果はどのくらい続きますか?
A. 使用する糸の種類・本数・個人の肌状態によって異なりますが、一般的に1〜3年程度が目安です。医療用の吸収性の糸が溶けた後もコラーゲン生成による肌質改善効果がしばらく続きますが、リフトアップ効果を維持するためには定期的な施術が必要です。
Q. 糸リフトは痛いですか?
A. 施術前に麻酔を行うため、施術中の強い痛みは軽減されます。麻酔が切れた後に痛みや違和感を感じることがありますが、多くの場合は数日〜1週間程度で落ち着きます。痛みが強い場合は処方された鎮痛剤を使用し、異常が続く場合はクリニックへ相談してください。
Q. 施術後すぐにメイクや入浴はできますか?
A. 洗顔・入浴は施術翌日から可能なケースが多く、メイクも翌日以降に許可されることが一般的です。施術部位を強く触る・揉む・引っ張る行為や、フェイスマッサージは一定期間避ける必要があります。医師の指示に従ってください。
Q. 一度糸リフトをすると、将来の外科手術が難しくなりますか?
A. 糸リフトを繰り返した後に切開フェイスリフト手術を行う際、施術に影響が出る可能性があることを知っておいてください。将来的に手術を視野に入れている場合は、カウンセリング時に医師へ伝えて考慮したうえで検討することをおすすめします。
Q. ハイフと糸リフトはどちらがおすすめですか?
A. どちらが優れているというわけではなく、たるみの程度・希望するダウンタイム・予算・肌の状態によって異なります。ハイフは副作用が少なく繰り返しやすい一方、即効性は控えめなケースもあります。糸リフトはより直接的なリフトアップが可能ですが、ダウンタイムが生じます。カウンセリングで医師に診てもらいながら、どちらの施術が自身の状態に合っているかを判断することをおすすめします。
Q. 糸リフトとヒアルロン酸注射は同時に受けられますか?
A. クリニックや施術の状態によって異なりますが、糸リフトとヒアルロン酸注射を同日または近い時期に組み合わせるケースは多くあります。たるみの引き上げとボリューム補填を合わせて行うことで、より自然で満足度の高い仕上がりが得られます。施術の順序やタイミングは安全性の観点から医師が判断しますので、希望がある場合はカウンセリングで相談してください。
まとめ
糸リフトは、切開不要でダウンタイムを抑えながら顔のたるみ・ほうれい線・輪郭を改善できる医療施術です。コラーゲン生成促進による肌質改善・たるみ予防の効果や、さまざまな施術との組み合わせやすさも大きな魅力です。一方で、効果の持続期間に限界があること、重度のたるみには対応しにくいこと、医師の技術によって仕上がりが大きく異なることなど、デメリット・リスクを十分に理解したうえで受けることが重要です。
「糸リフトが自分に向いているか不安」「ハイフや手術との違いを詳しく知りたい」という方は、ぜひ一度専門医にご相談ください。ベリススキンクリニックは、千葉県柏市・JR柏駅直結の美容皮膚科です。柏市だけでなく、野田市・流山市・松戸市・鎌ヶ谷市・船橋市・八千代市・印西市など、千葉北西部にお住まいの方も多くご来院いただいています。医師がお一人おひとりの状態を丁寧に診察し、糸リフトをはじめとしたエイジングケア治療のプランをわかりやすくご提案します。まずはお気軽にご相談ください。


