重症ニキビの治療薬
ISOTRETINOIN
イソトレチノインは、ビタミンAのレチノイド誘導体で、1982年に重症のにきび治療薬としてアメリカではじめて承認された欧米では古くから使用されているニキビのお薬です。
イソトレチノインの効能・効果
イソトレチノインは、ニキビ治療に非常に効果的で、皮脂腺のサイズを縮小し、皮脂の分泌を減らします。同時に、細胞増殖を調節し、角質の詰まりを解消させることで、毛穴の環境を整え、アクネ菌の数を減らします。さらに、抗炎症作用、免疫調節作用を持ちます。重症ニキビだけではなく脂腺増殖症にも効果があります。
イソトレチノイン服用方法
6カ月の連続服用を推奨しています。ニキビが再発されにくい状態になってから、さらに2カ月間服用を継続することで再発を防ぎやすくなる薬です。
1日1回、20~40mgを食後に服用します。
イソトレチノインは脂肪と一緒に吸収されやすいため、食後に内服しましょう。用量については、一人ひとりの症状に合わせて調節して処方しているため、医師の指示を守って服用してください。
女性の方は、定期的な月経が開始後2~3日を過ぎてから、服用を開始してください
イソトレチノインの効果を実感する目安は、早い方で4カ月です。
イソトレチノインのニキビ治療の流れ
イソトレチノインには、患者様によってはやや副作用が出る場合があるため治療にあたっては血液検査を踏まえ安全に服用しなくてはなりません。
当院では以下の流れで治療を行っていきます。
ニキビの診察・血液検査 | 医師が診察し、イソトレチノイン内服治療が必要とされた方に血液検査を行います。 肝機能、クレアチニンキナーゼ(CK)、中性脂肪、コレステロール * 血液検査は自由診療となり4,500円(税込)がかかります * 3か月以内の検査データをお持ちの方はご持参ください |
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服用開始 | 約1週間で血液検査の結果が出ます。結果に問題がない方はイソトレチノインの内服を開始します。 |
服用開始後 | 服用開始後、1か月時に再度血液検査を行います。その後は1か月ごとに診察、3か月ごとに血液検査を行います 症状の変化や副作用を確認しつつ、容量を増減することがあります 内服期間は患者様の症状によって異なりますが、16週から24週となります イソトレチノイン服用中は紫外線の影響を受けやすくなるため、日焼け止めをご使用ください * 血液検査は自由診療となり4,500円(税込)がかかります |
副作用 | イソトレチノインは保険で処方されるお薬よりやや副作用のあるお薬です
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重大な副作用・注意点
イソトレチノイン服用中の妊娠・授乳はNGです
イソトレチノインは胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産のリスクがあると言われています。そのため、服薬期間中と服薬後6ヶ月は妊娠してはいけません。また、授乳中の内服や、服用開始から6ヶ月間の献血もNGです。もし妊娠した場合には、すぐに服用を中止し医師までご相談ください。
イソトレチノインを服用できない方
以下に当てはまる場合、イソトレチノイン内服はできません
・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方
・授乳中の方
・15歳未満の女性
・18歳未満の男性
・成長期で身長が伸びている方
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
・鬱病もしくは鬱気質の方
・肝機能障害のある方
・中性脂肪、コレステロールの高い方
・ビタミンA過剰症の方
・大豆アレルギーのある方
・メトトレキセート(MTX)内服中の方:肝機能障害が生じる可能性があるため
・テトラサイクリン系の抗生物質を服用している方:頭蓋内圧上昇の可能性があるため
ミノマイシン®(ミノサイクリン塩酸塩)、ビブラマイシン®(ドキシサイクリン塩酸塩)、レダマイシン®(デメチルクロルテトラサイクリン塩酸塩)
アクロマイシンV®(テトラサイクリン塩酸塩)など
イソトレチノイン内服の経過
①最初の1か月
イソトレチノインが皮膚に影響を及ぼし始めるのに1週間前後かかります。そのため、最初の何日かは大して何も起こってないように感じます。
イソトレチノインが効果が出始めると、皮脂分泌が抑制され、唇や肌が乾燥し始めます。
皮膚のターンオーバーが促進されてくると
・ニキビがむしろ悪化したり、角栓が増えたりする。
・乾燥がひどくなっていくと同時に唇の皮むけや皮膚の皮むけが起こります。9割以上の方が唇の乾燥による口唇炎を併発します。
というようにむしろ状態が悪くなってきているように感じますが、薬が効いてきている兆候です。乾燥に対しては保湿につとめてください。
イソトレチノイン治療中は紫外線は出来る限り避けてください。(治療と関係なく重要ですが)
②30日目~60日目(60日目前に診察)
新しいターンオーバーに皮膚が順応し、効果が出始め、新しいニキビができ肉なってきます。また、副作用も当初ほどではなくなってきます。
もし、この期間中に新しいニキビが出るようでしたら、その程度に応じて薬を増量する場合があります。
④60日目以降(状況に合わせて適宜診察)
増量した方はその効果を判断して内服量を調節させていただきます。
④180日目(180日目前に診察)
新しいニキビができなくなっていれば内服終了となります。
イソトレチノイン内服中の美容治療について
レーザー脱毛、レーザー施術やIPL治療、ハイフや高周波やレーザー治療など、全ての美容施術は肌に大きな負担があります。
イソトレチノイン内服中は皮膚のターンオーバーが促進され、皮膚が弱くなっている状態ですので、美容皮膚科施術は控えて頂いております。
イソトレチノイン内服ご希望の方
イソトレチノイン内服をお考えの方は、自由診療 初診または再診でご予約ください。
初回診察時、初診料または再診料、血液検査料 4,500円がかかります。
3か月以内の採血検査データをお持ちの方はご持参ください。